PR

東京ミネルヴァ法律事務所の破産の経緯と過払い金請求を依頼中に解約されてしまったときの対応方法

2012年4月に事務所を設立して以来、積極的な広告活動や借金減額診断や借金減額シミュレーターが特徴だった東京ミネルヴァ法律事務所が2020年6月24日に倒産しました。

東京ミネルヴァ法律事務所が所属する第一東京弁護士会によると、弁護士法人からの会費未納で連絡が取れなくなったことから、財産を保全するために6月24日に東京地方裁判所に破産を申立てしたということです。

負債総額は約51憶円で弁護士法人の倒産としては過去最大といわれています。

ここでは、東京ミネルヴァ法律事務所が破産に至った経緯と過払い金請求や債務整理を依頼中に解約されてしまったときの対応方法について説明します。

東京ミネルヴァ法律事務事務所の破産までの経緯について

6月中旬からミネルバ法律事務所の電話がつながらない

ミネルヴァ法律事務所に過払い金請求や債務整理を依頼中の方やこれから相談をしようと考えている方より6月上旬から事務所に電話をしても繋がらないという口コミが多く寄せられていました。

HIDEAKI SANMOTO(2020年6月20日）

東京ミネルヴァ法律事務所に電話繋がらないのですが何故か分かりますか？何回かけても調べても分かりません

引用元：Yahoo！知恵袋より

HIDEAKI SANMOTO(2020年6月20日）

先週からどの電話番号にかけても電源が入ってないアナウンス 2回お問い合わせをしても何も返事が来ない

引用元：Google口コミより

カピバラ（2020年6月22日）

電話で問い合わせしても、電源が入っていないとか転送するって、全然つながらない。連絡取れないって社会的にヤバいと思います。大切な用事なのに、連絡手段が跡絶えてしまい、この先どうすれば良いのか分からないです。

引用元：Google口コミより

百太郎（2020年6月20日）

電話がつながらない 留守電にもなってない ので困っています 弁護士会にも問い合わせしてみましたが 繋がらないのでわからないとの事でした 弁護士事務所で繋がらないなんてありえるのでしょうか

引用元：Google口コミより

2020年6月10日、弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所が解散

6月中旬より東京ミネルヴァ法律事務所に電話をかけても繋がらないという口コミが多かったですが、電話が繋がらなかった理由は2020年6月10日付けで法人が解散したためです。

第一東京弁護士会は弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所が解散したことを受けて、依頼中の方のためにすぐに問い合わせ窓口を設けました。

2020年6月24日、弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所が破産

2020年6月10日に総社員の同意により解散した東京ミネルヴァ法律事務所は、2020年3月時点で31億8100万円の赤字を出しており、第一東京弁護士会の会費も未納でした。

代表の川島浩弁護士は預り金を流用していたことを告白したことから、第一東京弁護士会は2020年6月24日に財産保全のために東京地方裁判所へ第三者破産を申し立てをして、同日に破産手続開始決定を受けました。

負債総額は弁護士法人としては過去最大の約51億円です。

破産管財人には、川島弁護士と同じ第一東京弁護士会に所属している岩崎晃弁護士（岩崎・本山法律事務所）が選任されています。

弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所の川島浩弁護士に懲戒処分？

今回の東京ミネルヴァ法律事務所の破産申し立てについて、第一東京弁護士会の寺前隆会長は、破産手続開始決定当日に談話を発表しました。

談話の内容は、「東京ミネルヴァ法律事務所は多数の依頼を受けたままで業務を停止した。また、調査をした結果、貸金業者より回収した過払い金の保管状況に不明な点があり、依頼者に返還することが困難な状況に陥っている疑いがあることも判明した」という内容のほか、「多数の依頼者に甚大な不利益を与えるものであり、弁護士法人として到底許されるものではない」と遺憾の意を示しました。

今後は東京ミネルヴァ法律事務所の川島浩弁護士らに対して、懲戒処分などの厳正な対応を検討する方針と明らかにしました。

懲戒処分は「戒告」「2年以内の業務停止」「退会命令」「除名」の4段階が日本弁護士連合会の規定ではあります。

過払い金請求や債務整理を依頼中に解約されてしまったときの対応方法

過払い金請求や債務整理を依頼した事務所が倒産・破産した場合、通常は法律事務所又は破産管財人から委任契約終了が通知されます。

いきなり依頼した事務所が倒産したり解散をして解約されてしまった場合に、今後どうしたら良いかわからず困ってしまいますよね。

過払い金請求や債務整理を依頼中に解約されてしまったときの対応方法について説明しますので、下記の記事を読んで急いで対応してください。

まずは、依頼した事件がどこまで進んでいるのかを確認

まずは、依頼した事件の進捗状況によって対応が異なるので、ご自身が依頼した過払い金請求や債務整理などがどこまで進んでいるのかを確認する必要があります。

一番早い確認方法は、依頼した事務所に電話をして確認する方法です。

しかし、今回のミネルヴァ法律事務所のように既に法人が解散してしまって電話が繋がらないときは、破産管財人である岩崎晃弁護士（岩崎・本山法律事務所）か、ミネルバ法律事務所に依頼していた貸金業者へ問合せをします。

過払い金請求の和解が成立していない場合

弁護士・弁護士法人との委任契約は解除となっている可能性が高いため、他の弁護士に依頼する必要があります。

ミネルバ法律事務所へ既に過払い金請求の着手金を支払っていた場合、ミネルヴァ法律事務所は破産申し立てをしていますので支払い済みの着手金が戻ってこない可能性が高いです。

もしも、着手金が戻ってくる可能性があったとしても、ミネルヴァ法律事務所が保有する財産は破産管財人が管理をして各債権者に平等に弁済しますので戻ってくるまでに相当な時間がかかります。

過払い金請求には時効という期限があるので、着手金が戻ってくるのを待ってから次の弁護士・司法書士を探すのでなく、着手金は戻ってきた過払い金から清算してくれる司法書士事務所や弁護士事務所をすぐにでも探して依頼することをおススメします。

早急に依頼しなおす必要があるので『

【2023年ランキング】過払い金請求の評判・口コミが良いおすすめの事務所6選』を参考にされるとよいでしょう。

過払い金請求の裁判中の場合

過払い金請求の裁判が継続中の場合、訴訟代理人であるミネルヴァ法律事務所が辞任しても民事訴訟法第124条により裁判は中断しません。

自分で裁判の期日準備をするか、新たに代理人をたてるために裁判所へ期日延期の申請をする必要があります。

期日延期申請のやり方については、過払い金請求の申立てをした裁判所へ問合せをすると教えてくれる可能性がありますが、次の裁判期日までに司法書士事務所や弁護士事務所と委任契約を取り交わすと引き続き対応してくれますので、急いで依頼することをおすすめします。

過払い金請求の和解が成立している場合

すでに東京ミネルヴァ法律事務所に過払い金が返還されている場合は、しばらくの間、過払い金は返金されずに配当金として過払い金の一部が戻ってきます。

ただし、破産手続きの中で破産管財人である岩崎晃弁護士（岩崎・本山法律事務所）から債権届出書が届きますので記入して返送する必要があります。

この債権届出書を返送しなかった場合、過払い金が手元に戻ってこないので返送を忘れないようにしてください。

過払い金請求の和解は成立しているが、まだ貸金業者から東京ミネルヴァ法律事務所に過払い金が振り込まれていない場合は、貸金業者に過払い金の振込先を変更できないか確認する必要があります。

東京ミネルヴァ法律事務所が破産したからといって、過払金請求の和解内容自体には影響はありませんので安心してください。

任意整理を依頼して和解が成立していない場合

任意整理を依頼したけど和解が成立していない場合は、貸金業者から本人へ直接連絡がので新たに任意整理を依頼する事務所を決めて引き続き任意整理の和解をしてもらう必要があります。

委任契約が終了になったまま放置をしてしまうと、貸金業者から裁判を起こされてしまうリスクが高まります。

裁判を起こされて何も対応せずに判決が確定してしまい、支払いを放棄したままだと最終的にはお給料を差押えされてしまう可能性があります。

最悪な事態を回避するために、東京ミネルヴァ法律事務所に解約されてしまった方は、すぐに次の債務整理を依頼する司法書士・弁護士を探されることをおすすすめします。

自己破産や民事再生の手続き中の場合

自己破産や民事再生の手続き中の場合、そのまま放置していると申立てができず、貸金業者から本人へ連絡が入る可能性があります。そのため、引き続き自己破産や個人再生の手続きをしてくれる事務所を探す必要があります。

【参考情報】アディーレ法律事務所の業務停止処分について

2018年にアディーレ法律事務所が2か月の業務停止処分を受けたときも、弁護士会の相談窓口の電話がつながりにく状態になりました。

アディーレ法律事務所は2か月後に業務を再開していて今回の東京ミネルヴァ法律事務所の破産とは事情がことなりますが、参考となる情報もありますのでこちらも確認されることをおすすめします。

樫塚紘之法律事務所へ引き継がれた可能性もある

Yahoo！知恵袋の口コミによると、弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所が解散する前に樫塚紘之法律事務所へ引継ぎされた方も多くいるようです。

nan********さん

東京ミネルヴァ法律事務所へ2019年の10月に契約書を交わし、12月から固定額を振込しています。 先月、弁護士が変わると連絡があり、別の弁護士さんと契約を交わしました。

＊和解したとか、いつまで支払うなどの連絡はまだです。契約時に決まったら連絡しますとだけです。 コロナのせいで弁護士さんに何かあったのかと思っていました。 今日、ネットニュースで破産したと聞き、非常にびっくりしています。 臨時相談窓口は連絡とれません（混雑しているようです） 管財人へ連絡しました➡こちらは管財業務のみで他はわからないと回答

この場合、契約書を別の弁護士さんと交わしているので、今後はそちらの弁護士さんに支払えばいいということでしょうか？ 今まで支払ったお金は大丈夫なのか、債権者から連絡くるという事はあるのか 別の弁護士さんへ変更の書面を交わしている以上は、このまま信用して今月分から変更された弁護士さんへ振込でいいのでしょうか？ 直接債権者へ電話をすればいいのでしょうか？ 不安です。ご教授ください！！

補足 毎月5日までに支払う契約で、当方の給料日が月末なのでいつも月末に振り込んでました。 5月31日に振り込んだら、電話がかかってきて「今月分は古い口座振込でも確認取れたので大丈夫ですが、絶対次月からは新しい契約書の振込先に振り込んでください！」と言われました。 今思えば契約書変更も急いでた様子でした。

新しい契約書通りに振り込んでも大丈夫なのでしょうかね？ いつまで返済すればいいのかも不明のままです

引用元：Yahoo！知恵袋より

ID非公開さん

東京ミネルヴァ法律事務所が倒産した件についてですが、私は昨年の12月から任意整理の依頼をしております。

依頼から6ヶ月間、和解の連絡等は全くない状態です。

先月ミネルヴァから連絡があり、弁護士の病気が原因で契約し直しました。振込先の弁護士名は樫塚さんという方ですが、事務所に連絡したところ留守電になり繋がらない状態です。

6ヶ月間ミネルヴァに払っていたお金はどうなるでしょうか？ また、今月は樫塚さんの口座に振り込みをしておいた方がいいのでしょうか？

弁護士を樫塚さんに、契約書にて変更している場合、このまま取引を続けていても大丈夫なんでしょうか？ それとも、別の弁護士の方に頼んだ方がいいでしょうか？ その場合、契約解除をしなくてはいけませんか？

任意整理を依頼した時に一時停止されている消費者金融から、一括請求されないかどうか、とても怖いです。

知識がなく申し訳ありませんが、どなたか知恵をいただけますか。 よろしくお願いします。

引用元：Yahoo！知恵袋より

hhp********さん

東京ミネルヴァ法律事務所に債務整理をお願いしていました。 5月頃、代表の弁護士が病気になったとのことで樫塚弁護士に引き継ぎするというような内容の連絡があり、もう一度契約書を交わしました。

今回ミネルヴァが破産しましたが、この樫塚弁護士に引き継ぎされているようだという内容をちょこちょこ見かけるのですが、この方にこのまま依頼していて大丈夫なのでしょうか…。樫塚さんもミネルヴァ所属の方でしたよね…。 私の場合、まだ債権者と合意しておらず、しかも、2月に債権者からミネルヴァに連絡を取っているのにミネルヴァが無視していたようなのです。 樫塚さんに変わってからも現状が変わっていないようなので不信感が拭えず…。

知識もなくお恥ずかしいのですが、ご意見伺いたいです。

引用元：Yahoo！知恵袋より

bym********さん

先日から報道されている東京ミネルヴァにて、カードの負債をお願いしていました。いろいろな方の質問も見ていますが、受付に連絡をしても全く繋がりません。2ヶ月程前に ミネルヴァから代表の川島が病気の為、代理の弁護士にかわりますので振り込みもそちらに…と、書類が届きました。すぐに返送しましたが、お願いをして半年過ぎても、和解しているのか？残金はあとどれくらいなのか？も、わからず 返送封筒に残金はあとどのくらいですか？弁護士費用はどうなってますか？を書き、同封した所、折り返しがあり、先に弁護士費用はいただいているので、そちらの支払いは終わっています。(3社頼み、1社につき弁護士費用は7万といわれたので、21万はもういただいているとの事)あとは、それぞれの業者に支払いをするので、そちらが残り60万ぐらいです。と 言われました。振り込みした用紙は全てとってあります。今までで10回振り込みしていて、支払い金は30万、そこから弁護士費用を抜くと9万はカード会社に支払われていると思いますが… 他の方の質問をみても、直接 カード会社に問い合わせた方がいいと言われている方もみえました。電話がつながらない為、最善な方法が見えず不安です。まずは どうする事が1番よいのでしょうか？ できるだけ早くお返事を、いただけるとたすかります。 ちなみにミネルヴァが委託した弁護士さんは、樫塚ひろゆき弁護士さんでした。

引用元：Yahoo！知恵袋より

樫塚紘之法律事務所とは

樫塚紘之法律事務所は、東京ミネルヴァ法律事務所に所属していた樫塚紘之弁護士と水之浦明人弁護士と大内田直樹弁護士が設立した弁護士事務所です。

事務所の場所は、東京都 港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー27階にあります。

東京ミネルヴァ法律事務所の依頼中の顧客は、樫塚紘之法律事務所に引き継がれて新たに契約書のまき直しをした後で、引き続き樫塚紘之法律事務所が代理人となって和解交渉をしているようです。

事務所名	樫塚紘之法律事務所
住所	〒105-6027 東京都 港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー27階
電話番号	03-5403-3412
FAX番号	03-5403-3411
所属弁護士	樫塚 紘之(かしづか ひろゆき)/登録番号53702 大内田 直樹（おおうちだ なおき）/登録番号57084 羽田 貴博（はねだ たかひろ）/登録番号59255 水之浦 明人（みずのうら あきと）/登録番号50051
地図